自動運転車のためのソフトウェア「Autoware(オートウェア)」を開発するティアフォーが7月22日、 東京証券取引所グロース市場に上場しました。証券コードは593A。2015年設立、 自動運転分野では珍しいソフトウェア専業企業の株式市場デビューです。
7月22日、東証グロース市場に上場
株式会社ティアフォー(東京都品川区、代表取締役CEO加藤真平)が7月22日、東京証券取引所グロース市場に 新規上場しました。上場承認は6月29日付です。グロース市場は、これから大きく育つことを 目指す企業のための株式市場で、上場に伴い同社は投資家向けのIRページも新たに公開しました。
会社は2015年12月に設立されたスタートアップで、資本金は88億円、従業員数は404人 (2026年5月31日時点)。設立から10年ほどでの株式上場となりました。
誰でも無料で使える自動運転ソフト「Autoware」
ティアフォーの事業の核は、自動運転システム向けのソフトウェア開発です。同社は 2015年8月にAutowareをオープンソースとして公開しました。オープンソースとは、 設計図にあたるプログラムの中身を誰でも無料で見たり使ったりできる形で公開する方式のことです。
2018年12月には、Autowareの開発を国際的に運営する非営利団体 「The Autoware Foundation」が設立されました。2020年12月には北米拠点の Tier IV North Americaも立ち上げ、自社だけで技術を囲い込むのではなく世界中の企業や 開発者を巻き込みながらパートナーを広げてきました。
掲げるのは「自動運転の民主化」
ティアフォーが一貫して掲げてきたビジョンは「自動運転の民主化」です。上場に関する 発表でも、自動運転という新しい技術を通じて社会の課題解決に貢献していく姿勢を 改めて示しました。
オープンソースという開かれた技術を軸にしてきた企業が、今回上場という形で 株式市場からも資金を集められる立場になりました。自動運転の社会実装という 息の長いテーマに、今後どう投資を呼び込んでいくのか注目されます。

【トレ助のコメント】
2015年8月に公開されたAutowareは、当時から無料で誰でも使えるオープンソースの自動運転ソフトだったんだ。 ふつうなら自社だけで囲い込みたくなる技術をあえて外に開き、2018年には国際団体The Autoware Foundationまで立ち上げた。その「開く」戦略を10年近く積み重ねた先に、今回の上場があるんだね。
