ユニクロを運営するファーストリテイリングが7月9日、9カ月分(2025年9月〜2026年5月)の決算を発表しました。 売上はこの時点で3兆円を超えて過去最高。1年分の利益予想も引き上げるという、勢いを感じる内容です。

9カ月で売上3兆円超え

この9カ月でグループ全体が売り上げたのは、3兆651億円。前の年の同じ期間より17.1%増えました。 本業のもうけを示す事業利益は5,927億円で33.6%増。売れたから儲かった、ではなく、 稼ぐ力そのものが強くなっているのが今回のポイントです。

けん引役は海外のユニクロです。9カ月の売上は1兆8,340億円(25.9%増)、事業利益は3,453億円と45.4%も伸びました。 直近3カ月では、中国・韓国・東南アジア・北米・欧州のすべての地域で増収増益。 日本のユニクロも売上8,676億円(8.3%増)と堅調でした。

1年分の予想と配当も引き上げ

この勢いを受けて、会社は2026年8月期(1年分)の見通しを上方修正しました。売上収益は3兆9,700億円(前期比16.7%増)、 営業利益は7,300億円(29.4%増)、最終的な利益は5,000億円(15.5%増)の見込みです。

なぜ引き上げたのでしょうか。理由は2つあります。6月までの好調な実績を織り込んだこと。 そして、残り3カ月の前提になる為替レートを足元の実態に合わせたことです。 株主への配当も1株あたり年間640円と、前の期から140円の増配を見込みます。

残る宿題は国内の下期

一方で、気になる数字もあります。会社は最後の3カ月(2026年6月〜8月)の国内ユニクロについて、 若干の減収と2桁の減益を見込んでいるのです。

理由は3つ。過去2年で業績が大きく伸びて、比較のハードルが上がったこと。円安で原価率が上がっていること。 そして6月の売上が計画に届かなかったことです。

対照的に、海外のユニクロは下期も現地通貨ベースで2桁の増収増益、ジーユーも2桁の増益見込み。 成長のエンジンが海外へ移っていることをはっきり示す決算になりました。

※本記事は2026年7月時点の情報に基づきます

出典: ファーストリテイリング「2026年8月期 第3四半期決算サマリー」

トレ助

【トレ助のコメント】

9カ月間で海外ユニクロ事業が稼いだ事業利益は3,453億円。国内ユニクロの1,729億円のほぼ2倍なんだ。ユニクロはもう「日本の会社が海外にも出ている」段階ではなく、海外で稼ぐ会社が日本にも店を構えるという構図に近づいているんだね。決算はその逆転を数字で見せてくれるんだ。

関連記事