防衛省は2026年5月12日、陸上自衛隊向けの新しい重要装備として「小型攻撃用UAVⅠ型」を選定したと発表しました。 日本に攻め込んできた相手を食い止めるため、上空から敵の車両などをいち早く見つけ出す無人機です。

発表の内容

防衛省は2026年5月12日、陸上自衛隊向けの新しい重要装備として「小型攻撃用UAVⅠ型」を選定したと発表しました。 この公表は、取得実績のない新しい重要装備品を選ぶ際に、選定の理由や経緯を明らかにして手続きを分かりやすくするための 仕組みにもとづくものです。

発表資料によると、この無人機の狙いは、日本に攻め込んできた相手を食い止めることにあります。 上空から敵の車両などをいち早く見つけ出し、素早く攻撃を加える役割を担う装備だと説明されています。 選定にあたっては、すでに終えた実証試験の結果をふまえて求める性能を検討し、 令和7年度の予算に量産のための費用を計上したうえで、一般競争入札を実施して機種を決めました。

維持・運用にかかる生涯コストは今も精査が続いており、弾薬にかかる費用は公表の対象から外されています。 弾薬1発あたりの単価から保有数量が推測されてしまう懸念があるためで、見積もり自体も今後変わる可能性があるとされています。

陸上自衛隊の装備はどう変わるか

これまで陸上自衛隊が空から目標を捜索し対処する手段は、人が乗るヘリコプターや固定翼機が中心でした。 今回選ばれた小型攻撃用UAVⅠ型は、人を乗せずに車両などを見つけて素早く対処する装備で、侵攻してきた勢力への 初動対応を、より少ない人員で担えるようにする狙いがあります。

発表資料には、具体的な機種名やメーカー名、調達数量までは記載されていません。防衛省は装備の性能や保有数量が 外部から推測されることを避けるため、こうした情報を公表しない運用を続けています。今回の選定は、無人機を 防衛力の中に組み込む取り組みが、公表ベースでも一歩ずつ具体化していることを示しています。

トレ助

【トレ助のコメント】

令和7年度の予算に量産費用を計上してから、機種決定までに一般競争入札という通常の手続きを通ったのが今回のポイント。 しかも生涯コストのうち、弾薬にかかる費用だけは金額を明かさないと防衛省は決めている。 理由は「単価から保有数を逆算されるのを防ぐため」。1機の値段より先に、量産される数のほうを国は守ろうとしているんだね。